闇の花~2人の殺し屋~
でも認めたくなくて・・・・

自分が自分じゃなくなるような気がして怖かった。













だから---…




遠ざけた。














空からチラチラと雪が降ってきた。




でも…暖かい--













“スー…ッ”




なぜだかわからない。


初めて…涙が流れた。






「月乃…?」


山岸は、心配そうに私の顔を覗きこもうとした。






「バカだよ…山岸は」



「は?」


山岸は間抜けな声を出す。




「バカだ…」


私はギュッと山岸の服を握った。




「……」


山岸は何も言わず、強く抱きしめてくれた。

















本当にバカだ--



こんな私を…受け止めるなんて---













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