闇の花~2人の殺し屋~


その技術を証明するように次々と敵は倒れていく。




ふとソファーに目をやるとボスの男がない。




周りを見ると奴は違う入り口から逃げようとしていた。





情けない男。

自分だけ逃げようだなんて…見逃さないんだから。



私は罠のワイヤーを引いた。






“シュッ”



男は一瞬にして倒れ、血祭りにあがった。


つまらない三流映画のワンシーンのように。






「あ~あ!俺が殺ろうと思っていたのに」



ラックのほうをみるとチンピラ達は全員、地面に血を流しながら倒れていた。


ラックはフッと日本刀を振ってついていた血を落として肩に刀をのせた。




どうやら全員の始末が終わったみたいね。





「仕方ないでしょ。逃げようとしてたんだから」



対応できなかったのが悪い。





「いっつもヒースがいいとこ持っていくんだぜ」


残念そうにラックが顔をしかめる。




今の雰囲気はさっきまで殺しあいをしていたことを感じさせないほど穏やか。





すると倉庫の入り口から人の気配を感じた。



私とラックは戦闘体勢に入る。



もしかして、こいつらの仲間が?!

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