闇の花~2人の殺し屋~
そう思って振り返るとそこには角島さんが立っていた。
「角島さん…?」
一瞬、角島さんの体が“ビクッ”となった。
ラックは安心して刀を鞘にしまった。
私も警戒をとく。
でも……
「なんでここにいるんですか?角島さん。出てこないでっと言ったのに…」
「すみません…。お二人が気になって…」
角島さんは目を逸らした。
顔色もあまりよくない。
けど、これもそう。
私達は怪我はしていないとはいえ相手の返り血がついている。
しかも私達の後ろには血まみれの死体が転がっていて血の海が。
そう・・・まるで地獄絵図のような光景が--
ラックも気付いているからか気まずそうに辺りを見る。
だから出てくるなって言ったのに。
「……これが殺し屋の仕事なんです。だから、もう私達には近づかないほうがいい」
少なくとも私は普通の人間じゃないから…
「ヒース!」
ラックが私の言葉を止める。