病んでいても愛したい。
頷けそうで頷けない。
監禁されるんだとは思ったけど、了承してしまった時点で犯罪に巻き込まれているとは自覚していない。
「神楽がね、一緒にいたいって。だから……」
「あいつの願望を叶えてやるのはいいけど、痛い目見るようならやめろって。
そんな優しくしなくても、もうお前は神楽の彼女なんだ。それだけの事実があるだけであいつは前よりも安心してられんだから」
言って、クローゼットの中からシャツと黒い薄手のジャケットを深は出した。
「第一、監禁してもずっと一緒にいられるなんてない。神楽はお前を生かすために出かけんだから。
現実生きてんなら、現実に従うのが生きている奴の勤めで、弱音はいてちゃ生きていけねえんだよ。
その点、神楽はお前を縛りたいだけなんだよ。足はえた安定剤を家に置きたいだけ。より早く安心を感じられるようにな」