【完】アニキ、ときどきキス
「冷たい・・・・・・」


「じゃあ、熱くしてあげる」


「んっ―――!」


新君は滴が落ちた所に一つ一つキスを落としていく。


本当にその部分だけが熱くなっていくみたい。


「このキス、いつまで続くのかな?」


「拭けばいいでしょ!!」


私は、寝ているときにかけられていたタオルで、ワシュワシュと新君の髪の毛を拭いた。


「えー・・・・・・
いっぱいキスするために、この部屋に連れ込んだのに」


新君は残念そうに、私の上から体をどけた。


「あ・・・あの、新君」


私は起きあがり、唇に指を当てた。


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