【完】アニキ、ときどきキス
「ここ・・・滴。
とり、忘れて・・・ます、けど・・・・・・」


新君は私の言葉を聞いて、少しだけ頬を赤らめて優しく笑った。


「そっか。ゴメン」


新君は私の頬にそっと手を当てて唇を重ねた。


「あ・・・・・・んっ」


新君の舌が私の舌に絡んでいく。

私もそれに合わせるように絡める。


深く落ちていくようなキスの中で、新君は私に呟いた。


「好きだよ」


幸せだった。

今度は何があっても一緒にいようと思った。



うっとりと落ちていく意識の中で、そんなことを思っていた。



< 108 / 231 >

この作品をシェア

pagetop