【完】アニキ、ときどきキス
「ねえ、ノブ!
あっちに空港限定のソフトクリームがあるんだけど、一緒に食べに行こうよ」


「え!?ソフトクリーム!?
私も食べたい!」


「うん。遥も一緒に行こう」


3人は売店の方へと行ってしまった。


「なんだか、ものすごい子だね。
美帆ちゃんって」


「あのくらいが、山田には丁度いいだろう」


新君はそう言って、クククっと笑いを絞り出した。

私もつられて笑う。


「新」


その時、私たちの後ろから男の人の声が聞こえた。

私と新君は振り向いた。


「あ・・・・・・」



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