オオカミなんか 怖くないっ!!


女子と話すのが苦手なのが、ビシビシ伝わってくる。

変な汗かいてるのが
遠目にも見て分かる。
ガッチガチだもん(笑)


睨みつけ目線の下で
ちょっとだけ
紺野に同情したりして。
きっと、根はアタシに
近いモノがあんのかもしんないなぁ…なんて。




「あ、あの
今日の放課後までに出すように岩倉先生が…」


紺野は中指で眼鏡の中心を押し上げながら
目線はアタシの足元に固定したまま、どもりながら答えた。



「マジ、無理」


アタシは、
腕を組んだまま速攻答えた。


「いや、あの
無理って…」


紺野は、焦った顔で
アタシを見上げる。



「昼休みヤボ用あるし。今日中には無理」


紺野は、スゴい困った顔で
すがるような目でアタシを見てる。


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