アナタだけのお姫様

 ――リビングに行くと、既に朝食が並べられていた。



 ドイツ製の可愛いランチョンマットの上に、色とりどりの料理たち。


 その中には、あたしの大好物が一際いい匂いを漂わせている。


「わーい。ベーコンエッグ~」


「こら、座って食べなさい」


 チッ、居たのかよクソ親父。


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