霊務
【バカ再びー10】


あっと言う間に
バカは来て
あっと言う間に
バカは去った。







「キャハハ!!!
面白い!
よく分かんないけど
逃げちゃった!」







そんな光景に、
サキはボソッと呟いた。








「霊になっても
好きと言ってくれる
相手に対して、
そんな恐ろしい言葉を…

鬼だねこの子」








まあ、相手が相手だから
仕方ないであろう。








「でも花はもらっとこ。
札で包まれてるけど」








礼子は花束を抱えて
喜んでいる。










!!








それを見たサキは驚いた









「札だって!?
アンタ……
札触っても
大丈夫なのかい?!」








「え?
別に平気だけど?」








礼子は札を広げて見せた









見ると、
サキも近付くのも
息苦しいくらいの
強力な札を礼子は軽々
持っていた。









「全く!
全く効かないのかい!?」









「しつこいなあ~
本当に何ともないよ?
どうしたの?」








すると、
サキはアゴに手を当て
何かを考えていた
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