霊務
【ヤツらとの戦い!ー35】


やった……

ついにファイアまで
倒した…








サキは礼子に近付き
ポンっと肩を叩く。








「やったな!!
まさか
アンタの特殊能力が
氷だったとはね…!
驚いたよ本当に!」









その言葉に礼子は
ニッコリ微笑む。








「う~~~ん………
ちょっと違うけど
まあそうかな☆
これで夏は冷たいビール
凍らせておけるね♪」








お前未成年だろ…









…と
しばしの間二人は
笑い合っていた。










ゴゴゴゴゴ………









何の音であろう…?








「校舎が揺れている…?」










これは、
さっき礼子が衝撃波を
使った影響か?







校舎は崩れ始めていた。








「ヤバい!
みんな下は危険だ!
屋上に逃げるよ!!」







その合図ですぐに
部下達は屋上へと走る!







礼子も避難訓練のノリで

サキの部下達の後ろを
小走りについて行った。








サキも慌てて化学室から
出ようとして
ピタリと止まる。








何故だろう…?







得も言えぬ
不安が残っている。






凍りづけにされている
ファイアを背に、
サキは屋上へと向かった…
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