【完】天使を射止めよ、男達!!〜加筆修正中〜
【苓、辰志、星、紫雲Side】
「あれは…イラつきますね」
額に青筋を浮かべながら、苦笑いしている苓。
「…たくっ…弟だからってなんだよ…」
辰志が悔しそうに呟くと、
「そっそれだよ、たっちゃんっ!!」
星が、いきなり大声を出した。
「ったく…だから、たっちゃんはやめろって」
「弟だから、逆に遠慮せずに、俺達は昴っちに堂々とついて行けばいいんだよっ!!」
「はぁ?」
首を捻る辰志に、呆れ顔の苓。
紫雲は一点を凝視している。
…それはもちろん昴達のことを。
「弟だから…邪魔してもいいってこと!ホラ、昴っちって弟大好きでしょ?んで、弟も昴っちが好きだから、俺らが弟を邪魔しても、昴っちの前では怒らないと思うんだよね!お兄さん達はシスコンだから昴っちを守るでしょ?でも弟は、シスコンだとしてもいちいち昴っちの友達には干渉しないと思うんだよね〜!」
えっへんと胸をはる星に、苓が一言。
「とにかく、邪魔します」
………俺の長い説明は?俺の口内の水分返してよ〜!!
星は心の中で、悲しい叫び声をあげた。
End