―優しい手―
… シュウ…
…助けられなくて…
…ごめんな…
…シュウ、生きて…
…シュウ生きろ…
夢なのか現実なのか…さ迷う中でシュウの顔が消えては現れ、消えては現れて私を翻弄する
“シュウ…”
意識が徐々に戻りつつある
薄く目を開けると
そこは殺伐とした地下室だった
目の前にはシュウが手足を縛られ 口も塞がれた状態で転がっていた
身体中 傷だらけで、髪は剃り落とされ 肩で息をしているぐらいで…
それでも、シュウは生きている
それだけで 私は安心した
生きてくれている