今日から私が


ガンッ!


「はっ。なぁにが思い立ったが吉日だ!こっちの身にもなってみろ!てか、会社の人、皆困るじゃん!」


お嬢様を宥めるように、上原さんが近寄った。


「社長は、お嬢様だからこそ、任せることが出来たのですよ。お嬢様じゃなかったら、こんなことしません」


「うぅー、上原さんは?やっぱり、お父さまについて行くの?」


なんだか、お兄ちゃんにおねだりをしている妹のように見えて。


思わず、笑みが零れてしまった。


「申し訳ありません、お嬢様。私めも社長と一緒に、今日アメリカへ…」


そっかぁ、とうなだれるお嬢様。


やっぱ、妹みたい。


「大丈夫ですよ。私の代わりに、彼が立派にお嬢様の秘書をつとめてくれる筈ですから」
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