今日から私が


「あ…。そっか。だから……」


うんうん、と納得したように頷くお嬢様。


なんで頷いたのかは、わからない。


「ね。不安だからさ、敦也もいい?」


「えぇ。構いませんよ。社長も、きっとお許しになるでしょう」


上原さんがそう言うと、お嬢様はほっと安堵のため息を吐いた。


「それではお嬢様。失礼させていただきます。敦也くんも、頼んだよ」


「頑張ってね、上原さん!」


「お任せ下さい」


上原さんは安心したように微笑むと、社長室を後にした。


「………ふー」


ため息を吐いた後、お嬢様が俺の方へ振り向く。


そして、軽やかな足取りで近付いて来た。


……と、挨拶しなきゃだよな。
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