Star Dust ~星のカケラ~
「じゃ、ユズちゃんが真ん中」




「はい」






正直、何もわからない状況でここに来ることを二人は反対した。







熱が下がったばかりで、体力も戻っていないし焦らなくて良いとも言ってくれた。







でも






「気をつけろ。昨日の雨で足場が悪い」









信じたくはないけれど、グランマの本のとおりなら、守護獣を目覚めさせる方法は只一つ
足を取られないように神経を張り巡らし、慎重に足を進める








「どのくらいでつくかな」








「さあな。聖域の方角もよくわからないし」







は……?ちょっと待ってよ。





迷うことを前提にしてない?








それ以前に本当に近衛隊の隊長と副隊長が私なんかについて来ていいのかな?






「お二人ともセクハラ王子や王様を守らなくて大丈夫なんですか?」








「うん。有事じゃないし、コイツがいなきゃ何も出来ないような能無しは近衛隊には置いてないよ」







ジェシーさん。意外と毒舌かも……









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