Star Dust ~星のカケラ~
「何より王太子殿下の命だ。ユズ見知った兵士の方がいいだろうと」






セクハラ王子。少し見直したかも







「でもユズちゃん、王太子殿下のことをセクハラ王子って……」





喉を鳴らすようにジェシーさんが笑っている。







「だって」







思い出したくもない。私のファーストキス








「まずいな」







「え?」










レイが呟き、空を見上げると同時に冷たい雨降り注いできた。






しかもポツリポツリではなく……








表すならドッシャンバシャン








スピードを上げたレイに置いていかれないように必死で馬を走らせた









「見つけた」











ホッとしたようなレイの声と見えてきた洞窟。






馬を止め、荷物を外すと、3人は走り出した










「ユズちゃん。大丈夫?」







「はい。何とか」








といっても3人ともびしょ濡れである











< 41 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop