Star Dust ~星のカケラ~
『選ばれしものよ』


今まで一番近くで声が聞こえた。


獅子のような姿。でも背中には立派な翼もある



「ソレイユね」


『そうだ。お前の望みはなんだ。選ばれしものよ』


「ユズ。そう呼んで。望みは……みんなが魔物に怯えず過ごせるようになること」


私は思いっきり深呼吸をした。


「だからな、力を貸して欲しいねん。ソレイユ、頼むわ」


「ユズ。契約成立やな」


急に言葉遣いが変わったソレイユが顔を寄せていた。


その鬣を撫でると気持ち良さそうな顔をする


「ユズ、そろそろ戻らな。めっさ心配しとるで」


「あ」


ソレイユの言葉でレイの忠告を無視してきてことを思い出した。



や、やばい。怒られる



「ユズ、心配ない。怒られはせん。すまんな。戻ったらユズには少しきついかもしれん」



「え?」



怒られない。その言葉につられて後半は考えなかった


























「……遅い」



「2日だね」



ユズが洞窟に消えて2日。



探しに行こうにも見えない壁に阻まれて2人は洞窟の前で夜を明かしていた



「っく」


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