溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「いいだろう、プロポーズしたんだぜ。
おまけにOKだったし。
羨ましいか?
そうか、羨ましいか…」

これ以上ないくらいの笑顔で声を弾ませる尚志は
何かがふっ切れたようにすっきりとした雰囲気の中で幸せそうに見える。

「良かったな。彼女と長かったもんな」

俺の言葉にも軽く笑うと

「まあな。大学の時からだから濠達より長いな」

「付き合ってからは尚志の方が長いけど、出会って好きになったのは高校の頃だから俺の方が長いんだけど」

思わず。
普段は出さない負けず嫌いな性格も、透子が絡むと咄嗟に隠す事ができなくて、はっと気づいたら苦笑してしまう。

尚志もにやりと笑って

「…なら、早く結婚しちまえばいいだろう?
あんなに綺麗な女なら早くつないどかないと逃げるぞ」

「…だめ」

え…?

突然割って入った呟きに、俺と尚志は…そっと雪美を見た。

「真田くんが結婚なんて嫌。
私は本当に好きなの。
私を側に置いて欲しいの」

しっかりとした口調で俺をじっと見ている姿に迷いは感じられない。
膝の上に置かれた両手をぐっと握りしめながら。

「ごめん。本当に透子
しか無理なんだ。
あいつがいるから俺は生きてるから…。
誰よりも愛してるし、愛されてる。
雪美にもそう感じる男に早く出会って欲しい」

余計な気遣いは捨てて、もしかしたら雪美を傷つけるかも…という不安をおしやって、はっきりと言った…。

「俺は雪美と一緒にいても幸せにはなれない」

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