溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「ありがとう。冬李くんに私が奪われる事はないけど、正直嬉しい。
最近ね…」
それまで濠の腕の中にいた体をゆっくり離して冬李くんに向ける。
「私…濠以外に好きになった事なくて。
ただ濠だけが私を好きで…って思ってたんだけど、私の知らない所で私を好きでいてくれたり大切に想ってくれてる人がいるって知る事が多くて。
冬李くんの気持ちも嬉しい。
ありがとう」
きっと、濠にも知られていない私の気持ち。
小さい頃から母さんや有二ぱぱから愛情は受けていたけれど、やっぱりそれなりに遠慮や一線をひいている部分もあって。
単純に愛されるってのがわからなかった。
濠からの愛情だって、罪悪感から与えられるものだと…。
ひねくれてたのかな。
こわごわと受け入れる愛情ほど、それは本当に欲する愛情なんだと気づいたけれど。
それでも、父からの無償の愛を与えられながら育っていた過去を知ったから。
私が知らない私への思いがけない愛情がある幸せに胸がいっぱいになる。
「人生を分かち合う愛情は、濠と育てていくけど…私を大切に想ってくれる冬李くんの気持ちは、本当に嬉しい。
ありがとう」
「…はぁ…っ。ずるいなぁ。ますます好きになるような事言ってくれて。
ま、しばらくはずるずる好きなままいます。
とりあえず…結婚おめでとうございます」
低く静かに、祝ってくれる冬李くんの表情が明るくて、周りのみんながほっと息を吐いたのを感じる。
「さ。冬李の公開失恋ショーも終わったし飲もう」
その場を明るくするような能天気な声。
顔を向けると、昴が立ち上がってグラスを片手に。
「今度こそ、俺と彩香の結婚を祝って乾杯しようぜ」
自分達の為の乾杯の音頭をとっている。
…そうだね…もともとは昴達のお祝いの飲み会だったはずだし。
「先週もお祝い宴会したんだけどな…」
ぽそっと呟く冬李くんは苦笑しながらもグラスを持って立ち上がった。
そして、次々立ち上がったみんなと一緒に濠もにこやかに。
今日何度目かわからない乾杯をした。
最近ね…」
それまで濠の腕の中にいた体をゆっくり離して冬李くんに向ける。
「私…濠以外に好きになった事なくて。
ただ濠だけが私を好きで…って思ってたんだけど、私の知らない所で私を好きでいてくれたり大切に想ってくれてる人がいるって知る事が多くて。
冬李くんの気持ちも嬉しい。
ありがとう」
きっと、濠にも知られていない私の気持ち。
小さい頃から母さんや有二ぱぱから愛情は受けていたけれど、やっぱりそれなりに遠慮や一線をひいている部分もあって。
単純に愛されるってのがわからなかった。
濠からの愛情だって、罪悪感から与えられるものだと…。
ひねくれてたのかな。
こわごわと受け入れる愛情ほど、それは本当に欲する愛情なんだと気づいたけれど。
それでも、父からの無償の愛を与えられながら育っていた過去を知ったから。
私が知らない私への思いがけない愛情がある幸せに胸がいっぱいになる。
「人生を分かち合う愛情は、濠と育てていくけど…私を大切に想ってくれる冬李くんの気持ちは、本当に嬉しい。
ありがとう」
「…はぁ…っ。ずるいなぁ。ますます好きになるような事言ってくれて。
ま、しばらくはずるずる好きなままいます。
とりあえず…結婚おめでとうございます」
低く静かに、祝ってくれる冬李くんの表情が明るくて、周りのみんながほっと息を吐いたのを感じる。
「さ。冬李の公開失恋ショーも終わったし飲もう」
その場を明るくするような能天気な声。
顔を向けると、昴が立ち上がってグラスを片手に。
「今度こそ、俺と彩香の結婚を祝って乾杯しようぜ」
自分達の為の乾杯の音頭をとっている。
…そうだね…もともとは昴達のお祝いの飲み会だったはずだし。
「先週もお祝い宴会したんだけどな…」
ぽそっと呟く冬李くんは苦笑しながらもグラスを持って立ち上がった。
そして、次々立ち上がったみんなと一緒に濠もにこやかに。
今日何度目かわからない乾杯をした。