溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「今日結婚したから言えるのかも…安心したから言えるのかもしれないけど、私は濠が愛してくれるだけで…何の罪悪感もなく愛してくれるだけでいいんだから。
結婚を深く悩まなかったのも口にしなかったのも、側にいるだけで幸せだったから。
…濠もそうだと思ってた」
首筋に落ちる熱い言葉がじわじわと胸に届いてくる。
まるで固い錘を崩していくように少しずつ。
体ごと預けてくる透子を受け止めると、尚更そのスピードは速まって。
何かに覆われて頑なに造りこんでいた鎧…いや、単なる俺の弱さが溶けていくのがわかる…。
側にいるだけで幸せだと
言い切る事ができる透子は、俺の何倍も強い。
頭ではそう理解していても、いつ俺の側からいなくなるのかわからない不安がつきまとっていた長い間、絶えず透子と結婚する事を望んできた俺。
きっと…かなり弱い。
透子よりも。
「…ごめんな…俺は、透子が側にいるためなら何だってする。
結婚で縛り付けて透子に窮屈な想いをさせたとしてもな。
森下先生からの見合い話は…とにかく透子を嫁さんにできる保証が手に入ったみたいで嬉しくてさ…。
俺一人で未来を完結させてしまうくらい舞い上がってたんだ。
透子が何を望んでるのかなんて二の次で」
「私…そりゃ人並みに結婚には憧れもあったけど、罪悪感から結婚しようって言われても幸せじゃないし。
大切に…私を大切にしながら側にいてくれるならそれで幸せだから」
相変わらず首筋に顔を埋める透子の表情がわからない。
そして、ずっと感じる違和感が俺自身の中で大きくなっていく。
何度か同じ感情を不自然に受け入れてきたけれど…。
すっきりと理解できないままに、日々生まれる透子への重い感情に埋もれていった違和感。
事あるごとに透子が口にしていた『罪悪感』って何の事なのか…。
決して前向きな意味で言ってるとは思えない言葉が、透子にとっては何か大きな指針になってるような気がして…一気に不安になる。
どうして今まで聞き流していたんだ…。
結婚を深く悩まなかったのも口にしなかったのも、側にいるだけで幸せだったから。
…濠もそうだと思ってた」
首筋に落ちる熱い言葉がじわじわと胸に届いてくる。
まるで固い錘を崩していくように少しずつ。
体ごと預けてくる透子を受け止めると、尚更そのスピードは速まって。
何かに覆われて頑なに造りこんでいた鎧…いや、単なる俺の弱さが溶けていくのがわかる…。
側にいるだけで幸せだと
言い切る事ができる透子は、俺の何倍も強い。
頭ではそう理解していても、いつ俺の側からいなくなるのかわからない不安がつきまとっていた長い間、絶えず透子と結婚する事を望んできた俺。
きっと…かなり弱い。
透子よりも。
「…ごめんな…俺は、透子が側にいるためなら何だってする。
結婚で縛り付けて透子に窮屈な想いをさせたとしてもな。
森下先生からの見合い話は…とにかく透子を嫁さんにできる保証が手に入ったみたいで嬉しくてさ…。
俺一人で未来を完結させてしまうくらい舞い上がってたんだ。
透子が何を望んでるのかなんて二の次で」
「私…そりゃ人並みに結婚には憧れもあったけど、罪悪感から結婚しようって言われても幸せじゃないし。
大切に…私を大切にしながら側にいてくれるならそれで幸せだから」
相変わらず首筋に顔を埋める透子の表情がわからない。
そして、ずっと感じる違和感が俺自身の中で大きくなっていく。
何度か同じ感情を不自然に受け入れてきたけれど…。
すっきりと理解できないままに、日々生まれる透子への重い感情に埋もれていった違和感。
事あるごとに透子が口にしていた『罪悪感』って何の事なのか…。
決して前向きな意味で言ってるとは思えない言葉が、透子にとっては何か大きな指針になってるような気がして…一気に不安になる。
どうして今まで聞き流していたんだ…。