溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「なぁ、前から罪悪感ってよく言ってたよな。
どういう意味だ?」
それまで細い肩を震わせていた透子の体がびくっとなったかと思うと、更に小さく固まってしまったかのように…。
俺の肩に顔を埋めたまま動かなくなった。
「…透子?」
「…」
「どうした?気分でも悪いのか?」
表情が見えないのがもどかしい。
背中から伝わる透子の感情は、確実に後ろ向き。
何かを考えているのはわかる…それは決して俺が喜ぶものでもなさそうで。
肩に感じる透子の吐息も緊張しているように思えて仕方ない。
「罪悪感って俺の…?
だよな。
何回か俺に言ってたけどどういう意味なのかわかるように言ってくれよ。
…透子?」
俺にしても、かなりの気力を使って透子の体を俺の肩から引き離した。
一瞬の抵抗を感じて、俺の気持ちも痛い。
この部屋に連れてきてからずっと、感情の起伏に透子本人が振り回されているのがわかるだけに、その原因に違いない俺自身を情けなく感じる。
それでも、今ちゃんと透子に言わせなければだめだと、直感が教えてくれる。
ずっと、気になりながらも踏み込めなかった大切なもの…。
ようやく透子が表に出してくれる想いを。
「俺には、透子が一番大切だから。
ずっとそう伝えてきたつもりだけど、わかってないか?」
涙目になった表情のまま、頭を横に振る透子。
…このまま抱きしめたいほどに愛しい。
「…透子が何を言おうと、俺は気持ち揺れないから。安心して話せ。
隠さずに正直に…ゆっくりでいい」
「…えっと…」
そっと俺から離れて、
ソファに腰掛け直した透子は、しばらく俯いたあと小さく息を吐いた。
まるで覚悟を決めたように。
両手を合わせて膝に置いたまま気持ちを落ち着かせて、俺に戻ってきた視線からは不安を隠そうとする強さが見えた。
「私…濠しか愛した事ないの」
呟くと。
ゆっくりと綴るような透子の想いが流れ始めた。
どういう意味だ?」
それまで細い肩を震わせていた透子の体がびくっとなったかと思うと、更に小さく固まってしまったかのように…。
俺の肩に顔を埋めたまま動かなくなった。
「…透子?」
「…」
「どうした?気分でも悪いのか?」
表情が見えないのがもどかしい。
背中から伝わる透子の感情は、確実に後ろ向き。
何かを考えているのはわかる…それは決して俺が喜ぶものでもなさそうで。
肩に感じる透子の吐息も緊張しているように思えて仕方ない。
「罪悪感って俺の…?
だよな。
何回か俺に言ってたけどどういう意味なのかわかるように言ってくれよ。
…透子?」
俺にしても、かなりの気力を使って透子の体を俺の肩から引き離した。
一瞬の抵抗を感じて、俺の気持ちも痛い。
この部屋に連れてきてからずっと、感情の起伏に透子本人が振り回されているのがわかるだけに、その原因に違いない俺自身を情けなく感じる。
それでも、今ちゃんと透子に言わせなければだめだと、直感が教えてくれる。
ずっと、気になりながらも踏み込めなかった大切なもの…。
ようやく透子が表に出してくれる想いを。
「俺には、透子が一番大切だから。
ずっとそう伝えてきたつもりだけど、わかってないか?」
涙目になった表情のまま、頭を横に振る透子。
…このまま抱きしめたいほどに愛しい。
「…透子が何を言おうと、俺は気持ち揺れないから。安心して話せ。
隠さずに正直に…ゆっくりでいい」
「…えっと…」
そっと俺から離れて、
ソファに腰掛け直した透子は、しばらく俯いたあと小さく息を吐いた。
まるで覚悟を決めたように。
両手を合わせて膝に置いたまま気持ちを落ち着かせて、俺に戻ってきた視線からは不安を隠そうとする強さが見えた。
「私…濠しか愛した事ないの」
呟くと。
ゆっくりと綴るような透子の想いが流れ始めた。