溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
透子が明かす想いを単に受け止めるだけにするつもりはない。
きっと、長い時間抱えていたに違いない透子の中の特別な場所に巣くっていた重く暗いもの。
俺には笑いながらも体のどこかに隠そうともがいていたに違いない。
言わせなかった事になるのか、無意識に俺が気づかないだけだったのかはわからないけれど、透子が吐き出そうとしている重荷を溶かしてやりたい。
「…初恋が濠で、愛したのも濠が初めてで、愛される幸せも濠からしか感じた事がないから…。
もうすぐ30歳になるのに私にはどうしたらいいのかわからない事ばかりだから。
どうすれば濠の気持ちを真っさらにして私にだけ向けてもらえるのか…
謎だった」
「…何を今更。俺は透子にしか気持ち向けてないだろ。わかってなかったのか?」
驚きを隠せないまま声が大きくなる。
俯きそうになるのを必死で我慢しながら俺を見つめる透子。
「まっさら。何のしがらみや悩みもなく、単純に私を愛して欲しかった。
罪悪感が土台にあるんじゃなくて、濠が、濠だけの本心で私を愛して欲しかった」
「本心から…愛してるんだけど…俺が透子を愛してないと思ってるのか?」
あまりに意外すぎる透子の言葉に、自然と声が大きくなってしまう。
瞬きもせず、淡白な口調からは本気でそう思ってる事は間違いないように感じる。
「俺は、再会してからずっと透子だけを愛してるぞ、本気で…」
「うん…ちゃんと愛してくれてるのはわかってるし…幸せだから…。
私も濠を愛してる」
ふふっと軽く笑いながらもどこか寂し気な瞳の色がどういう意味を持つのか…透子が口にする言葉の真意もわからない。
「俺が、透子を不安にさせるような事をしたか?伝わってなかったか?」
「…朝…。
いつも私の胸の上に頭を重ねて寝てるから…
私を抱きしめてくれながら、私の胸に濠の耳元を 寄せて寝てる…」
「あ…気づいてたのか…」
突然のその言葉は、一瞬にして俺の鼓動を暴れさせるくらいに力を持っていて。
まさか、透子が気づいているとは思ってなかったな。
まぁ、この10年間たいていの朝…透子を抱いた後はそうしてたからな。
当たり前か。
きっと、長い時間抱えていたに違いない透子の中の特別な場所に巣くっていた重く暗いもの。
俺には笑いながらも体のどこかに隠そうともがいていたに違いない。
言わせなかった事になるのか、無意識に俺が気づかないだけだったのかはわからないけれど、透子が吐き出そうとしている重荷を溶かしてやりたい。
「…初恋が濠で、愛したのも濠が初めてで、愛される幸せも濠からしか感じた事がないから…。
もうすぐ30歳になるのに私にはどうしたらいいのかわからない事ばかりだから。
どうすれば濠の気持ちを真っさらにして私にだけ向けてもらえるのか…
謎だった」
「…何を今更。俺は透子にしか気持ち向けてないだろ。わかってなかったのか?」
驚きを隠せないまま声が大きくなる。
俯きそうになるのを必死で我慢しながら俺を見つめる透子。
「まっさら。何のしがらみや悩みもなく、単純に私を愛して欲しかった。
罪悪感が土台にあるんじゃなくて、濠が、濠だけの本心で私を愛して欲しかった」
「本心から…愛してるんだけど…俺が透子を愛してないと思ってるのか?」
あまりに意外すぎる透子の言葉に、自然と声が大きくなってしまう。
瞬きもせず、淡白な口調からは本気でそう思ってる事は間違いないように感じる。
「俺は、再会してからずっと透子だけを愛してるぞ、本気で…」
「うん…ちゃんと愛してくれてるのはわかってるし…幸せだから…。
私も濠を愛してる」
ふふっと軽く笑いながらもどこか寂し気な瞳の色がどういう意味を持つのか…透子が口にする言葉の真意もわからない。
「俺が、透子を不安にさせるような事をしたか?伝わってなかったか?」
「…朝…。
いつも私の胸の上に頭を重ねて寝てるから…
私を抱きしめてくれながら、私の胸に濠の耳元を 寄せて寝てる…」
「あ…気づいてたのか…」
突然のその言葉は、一瞬にして俺の鼓動を暴れさせるくらいに力を持っていて。
まさか、透子が気づいているとは思ってなかったな。
まぁ、この10年間たいていの朝…透子を抱いた後はそうしてたからな。
当たり前か。