溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「この個室をもらうまではいつも書類の下に伏せてたんだけど、今はちゃんと立ててるし。
…結婚式が終わったら、ドレス姿の透子の写真も並べるつもりだからな」

…とどめだ…。

濠のとろける甘い言葉に包まれて、私のすべてが溶かされていくように力が抜けていく。
私を大切にしてくれてるのもわかってたし束縛して濠の側から離さない日常が当たり前になってるけど。

罪悪感からくる愛情が少なからず混じってるって思ってたから…。
どこか引きながら濠に向き合ってたと。

今ならわかる。

ちゃんと愛されてる。

濠の想いの根っこの大切な部分が私に向かってるって。

私と同じくらいに詰め込まれた愛情が…私を愛する気持ちが溢れてるってわかる。
この部屋に入ってから見せられた濠の愛情が、私を優しく包んで安心感を与えてくれて…。

単なる愛情じゃなくてもっと深い想いを与えてもらってるのがわかる。

まるで溺愛。

ううん、それ以上の強く激しいお互いの関係。

…溺愛以上…。

「真田透子…いいじゃん、なんかできる女って感じするな」

…多分、この甘い雰囲気に照れて、あっさりと言ってるんだろうな。
濠の胸に顔を埋めたままで聞いている私も恥ずかしくないわけじゃないけど、ようやく濠と私の想いの距離が縮まった喜びの方が大きくて、ただ頷くしかできない。

濠の胸ってこんなに温かかったんだな…。

「濠…好き」

ぐっと抱き着くと、濠も抱き返してくれた…。

しばらくそんな緩くてとろける空気をまといながら甘えていると、部屋をノックする音が聞こえた。

驚いて慌てて濠から離れた。
そうだった、ここは濠の職場だったんだ…。
すっかり忘れてた。
慣れてない濠の雰囲気にのまれて忘れてた。

「ちょっと待ってろ」

離れた私に寂しそうな顔でそう言うと、肩をすくめて…軽く合わせるだけのキスをして…濠はドアを開けた…。

「何だ?」

「あ、やっぱりいたんだ。真田くん出勤してるって聞いたから」

「出勤じゃなくて寄っただけなんだけど…」

「…は?どういう事…?ちょうど良かった。出張中のレポートの下書きできたから見てよ…え?」

濠を軽くよけながら部屋に入ってきた女性。
…雪美さん…。

そこにいるはずのない私に気付いた途端に、綺麗な顔がくもった…。
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