溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~



人それぞれに抱える想いの強さには、時間が作用して緩やかになるタイミングがあると思う。
私にしても、長い間濠への愛情を大切にしながら年を重ねるにつれて大きくなる愛しさをどうしようもなく受け入れて過ごしてきた。
ただただ好きになってしまう濠という恋人。
再会するまでは、会えれば…落ち着くかもと思っていたけれど、再会して愛される幸せを知ってしまうと…ダメだった。
愛情の流れはお互いに止めようがなくて流れっ放し。
私を掴まえて束縛する濠のまっすぐな熱さは私の愛情の育つスピードを加速させて。
長い間そんな状態。
いつまでこんなに濠を好きでいればいいのかわからなくて、楽になれる日
がいつまでもこないように思えて仕方なかった。

濠には私に対する愛情を緩めるつもりは全くないようで、張り巡らす強い想いの壁に守られて。

私の気持ちも緩まる事はなかった。

それでも。

濠とすれ違っていた深い想いのせいで…私には濠から離れようと覚悟してしまうタイミングが生まれて…。

お見合いを受け入れた濠の本心を確認する事もせず。

ばかだったな。

『嫁さん』

と私の事を人に紹介する濠の言葉を聞く度に、逃げ出した私をつかまえなおしてくれて…ありがとうって切なくなるし…ますます好きになる。

私が濠への気持ちに緩やかさを感じるタイミングはまだまだ先のよう…。

もしかしたらそんなタイミングはないのかもしれない。

私はずっと濠に溺れ続けるのかも…。
好き過ぎて苦しいままに歳を重ねていくのかも。

一生濠に囚われて身動きがとれなくて。
自分の気持ちの強さにめまいを感じる日々が続くとしても。

それも悪くない。
そう穏やかに思える自分を認めると、意外に気持ちは落ち着いてしまう。

本当に…濠を愛してる。

実感してしまう。

こんなに長く濠への想いを抱えたままの私がいるっていう事実には、簡単に人の気持ちは変えられないって…わかってしまう。

…雪美さん…。

あなたも簡単に気持ちは消せないんでしょう…?
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