溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
本当に久しぶりの二人揃ってのお休みだから、ベッドにいるのがもったいなくて朝食の準備をしていると、まだ私をベッドに引き止めたいような複雑な顔をした濠がシャワーから出てきた。
「コーヒー入ってるよ」
振り返れば、厚手のセーターにジーンズの濠がいた。
背中からそっと私を包むように腕をのばして、私の胸元で指先を組んだ。
「もう少し透子とベッドにいても良かったのに」
首にかかる濠の吐息に体は同じ事を求めてしまうけど、どうにかこらえながら
「私も…濠と仲良くしてたいけど…。
せっかくだから、出かけたいの」
手元で作っているサンドイッチをお皿に盛り付けながら、どうにか濠に流されないように言うと
「…どこか行きたい所あるのか?」
相変わらず緩く甘い声を囁く濠は、唇で首筋を撫でるように…攻めてくる。
びくっとする反応を抑えられない私をからかうように何度も。
「あっ…濠…っ…やめて」
「やめない…まだ透子不足だから…無理」
強く力の入った濠の腕に包みこまれて…気づくと向かい合わせで抱きしめられていた。
「…で、どこに行きたいわけ?」
「えっと…私が今手がけてる物件…」
貪られるように落ちてきた濠の唇が離れるほんの一瞬を狙って答えながら私も濠の腰に腕を回した。
抱き合いながら、交わすキスの激しさに気持ちが飛んでいきそうになる。
…幸せで、何もかもがふわふわしてる。
角度を変えて、絡めとられる舌に息苦しさも感じながら。
「…大賞とった作品が、今建築中だから…濠にも見て欲しいし…弥恵さんも来るの」
ようやく話した言葉に、ゆっくりと濠は唇を解放してくれた。
まだ抱きしめる腕は離さないまま。
「大賞…?」
「そう、去年大賞を受賞した作品が…今実際に建築されていて…弥恵さんが見たいって言うから。
一緒に行かない?
…ダメかな」
見上げて濠の言葉を待ちながら、私も二人で一日抱き合っていたい気持ちも確かにあって…ほんの少し迷う自分もあって…。
それでも弥恵さんと約束していたから…。