溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
とにかく母乳を飲む。
足りないから粉ミルクも合わせて飲ませる。

夜も頻繁に起きては泣き出してる。

寝不足の私は一日朦朧としていて、本当なら二人が寝ている昼間に家事を済ませなきゃいけないのに一緒に寝てしまう。

おかげで濠の夕飯も満足に用意できなくて。
見かねた母さんと濠のお母さんが手伝いにきてくれて、どうにか毎日を送っている。

「ごめんね…奥さん落第だね」

濠の隣に腰掛けて、すりすりとその腕に包まれると、一日の慌ただしさもどこかにいってしまうよう。
ホッとする。

「今日も母さんに夕飯作ってもらったし」

小さく呟くと、くすりと笑う濠。

「いいよ。透子が大変なのはわかってるから。
…あの二人の怪獣達の世話だけで体力なくなるだろ」

「怪獣…って…。
本当、ぴったりだね。
今日は相模さんの奥さんが来てくれて、ベビーカーやら椅子やらくれたの。
相模さんの所も双子ちゃんがいるし、奥さん…葵さん自身も双子だからいろいろ励ましてくれたんだ…」

「そっか…無理しなくていいから、のんびりやろう。こうして透子がいるだけで俺はいいから」

優しく私を抱き寄せて。
私の頭を肩にのせて、そう言ってくれる濠の気持ちがありがたいけど。

やっぱりもどかしい。

「濠は、そればっかり」

「ん…?」

「私がいればいいって…そればっかり。
何もちゃんとできてないのに何だか申し訳ない」

はぁ…小さいため息が出てしまう。
家の中はなかなか掃除もできなくてすっきりしないし、子供の玩具や服が広がっていて片付いてないし…。

「ちゃんとしなきゃって思うんだけど…」

「だから、無理しなくていいから。
家の事は、いつか落ち着いたら思う存分にやってくれたらいいし、俺の事を二の次にしてくれてもいい。

透子と離れてた時期を思えば…妊娠中の不安を思えば…なんだってたいした事ないさ」
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