溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「聞いてる限り、相当透子を大事にしてるだろ?夕べだって、俺のこと
睨んでたしな。
年上には見えなかった」

くくっと笑いながらも目は真面目で、私がごまかす事を許してくれそうもない。
何故か気が合って、心の内を見せ合う事ができる喬。

何でもお見通しなんだな。

「大切にされてるし、愛されてると思う」

小さな声で話しだした時、

「いいなぁ、相模さんと仕事できるなんてうらやましすぎるよー」

明るい声と共に私と喬の間に座り込んだ悠里。
同期で一番しっかりしている美人さん。
今日の宴会も仕切ってくれている。

「何辛気臭い顔してるのよ。せっかく相模様の直属で仕事できるんだからもっと嬉しそうな顔しなさい」

「いたっ。悠里…」

ぱしっと叩かれた背中が痛い。
酔ってなくてもこんなテンションでさばさばと笑ってる悠里。
仕事に対する熱心さは女にしておくにはもったいないくらいで、公私ともに尊敬できる同期。

濠との事で複雑な思いを持つ私に対しても

『好きって気持ちがあるならそれが全てでしょ?
悩んだって結果をマイナスにしかしないって』

本当に…ささやかな気遣いすらない言葉を向けられて、私自身を笑い飛ばす軽やかな思考がうらやましい。

私の悩みなんて…悠里にしてみれば悩みじゃないから。

「悠里の基準を透子に押し付けるな。
世間並みに生きてたら、恋愛なんて悩みを乗り越えて乗り越えて。
ほんの少しの幸せを掴む為のもんだろ」

言い聞かせるような口ぶりに、眉を寄せる悠里は。

「彼女に対してそんな言い方ないでしょ?
透子を心配するみたいに私にも優しくしなさいよ」

ほんの少し低くなったトーン。
気持ちの読めない視線を喬に向ける悠里がため息をついた。
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