溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
宴会の後、ほろ酔いがちにタクシーを降りた。
日付も変わっていて、体もくたくた。
私の為の宴会を途中で抜けるわけにもいかなくて、結局三次会まで付き合った。
本当なら、濠との事をゆっくり考えたかった…。
黙ったまま引っ越すなんてやっぱりやめて、全てを言ってから、明日のフランス出張を送り出そうかな…とも思ってた。
宴会の間もずっと濠に会いたくてたまらなくて、何度も電話しようとして席を立った。
ただでさえ、異動を前にして不安感いっぱいで。
大賞を受賞した事によって私の人生がどう変わっていくのか…未知への期待と緊張…。
毎日毎日笑っていても、そんな心境を克服するなんて無理。
私のそんな状況の全てを濠に言わずにいるのも重荷。
自分で決めたのに、勝手だな…。
本当なら、濠の胸にしがみついてキスをして。
全てを話して励まして欲しい。
お祝いして欲しい。
一緒に生きるようになって…濠が私を受け入れてくれてからずっとそうしてきたように、濠に甘えたい。
強く生きて、私には与えて貰えなかった選択肢を…濠に…置いていくつもりでいるけれど。
そんな事…できるのか
わからなくなってきた。
とにかく寂しい…。
身体を重ねても、私自身を解放して心全てを預けていない交わりは。
寂しい涙を我慢してばかり。
濠…やっぱり…離れるなんて無理かな。