溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~



「出張の準備は大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。何度も海外には行ってるし。
透子がいれば尚完璧なんだけどな」

シャワーを浴びていた私を待っていてくれた濠はベッドの中で雑誌を読んでいた。
薄手の掛け布団をめくって、私が隣に入るのを待っている…。
ゆっくりと濠の腕の中に向かって歩くこの瞬間が一番好き。

そっと濠の隣に滑り込むと、温かい腕に包まれて
心の黒い部分が薄くなっていくよう。
不安と緊張と迷い…。
全てから目をそらしそうになる。

「眠そうだな。疲れてる?」

「あ…ううん。大丈夫」

雪美さんの事を聞いてみようか黙り込んで考えてると、濠が囁いた。

「仕事も忙しいもんな。
俺がいない間無理しないでおとなしくしてろよ」

ぎゅっと抱きしめる力が強くなって、濠の言葉が何だか切なく…普段と違うように思える…。

「フランスに行ってる間もちゃんと電話するし、寂しがるなよ。
浮気もするなよ」

「…するわけないよ」

濠一人しか知らない私がこの先にも他の男の人に気持ちを揺らすなんて思えない。

濠の事が好きすぎてどうにかなりそうなのに…。

「私よりも、濠だよ…」

「え?俺?」

濠の胸に顔を埋めたまま、つい言葉が飛び出してしまった。

「あ…えっと…」

言うつもりなかったのにな…。
黙って濠から離れようとしている私には問い詰める資格なんてないのに…。

「俺が浮気するって?」

低い声に、いつもとは違う感情の重みを感じた。
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