キミとの恋の課外授業

「なんだよ、お前は?彼女こっちに渡せよな」


そう言って、あたしの腕を掴もうとする金髪鼻ピアス男と、あたし達を取り囲む男達。


「省にぃ…大丈夫?」


これって…なんかヤバくない?

そう思った時だった。


「あれ?もしかして、アンタ…省吾さん?」


怖いお兄さん達の中でも、一番怖いと思っていた


金髪に黒のサングラス男が、省にぃの顔をジーと見るようにして言った。


「誰だよ、お前は?」


省にぃが聞くと、金髪にサングラス男は、サングラスを外して


「俺っスよ。後輩の竜二ですよ」



さっきまでとは真逆の、親しみを浮かべた微笑みで省にぃを懐かしそうな瞳で見ていた。




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