キミとの恋の課外授業

ハァ…と、深いため息をこぼして、ベッドにポスンと身を沈めた。


枕を抱きしめて瞼を閉じると、省にぃの

「お前が好き」


って言った真剣な瞳が浮かんできた。

省にぃが…あたしを…好き?



すると、ドアをノックする音が聴こえてきて


「里沙、ちょっといいか?」


省にぃの声が聞こえてきて、あたしの心臓が飛び跳ねた。


「な、なによ?」


「ちゃんと、話さないか?」


「な、なにを」



「とにかく開けるぞ」



ドアが開く音がして、顔を上げると省にぃが


「そんなに避けんなよな」


ボソッと呟いて、あたしをチラッと見た。


その瞳に、またドキンと心臓が飛び跳ねる。



< 118 / 243 >

この作品をシェア

pagetop