キミとの恋の課外授業
翌日の学校の屋上。
「それ、本当なのぅーーー!?」
朝っぱらから、興奮した恵美の声がキィーーンと静かな空間に響き渡った。
「恵美…落ち着いて…あたしが一番、驚いてるんだから…」
あぁ~鼓膜破れるかと思った。他に誰もいなくて良かったよ。
ってか、他に誰もいないから、恵美にあの事を話せるんだけどね。
「で、で、キスしちゃったの!?もう!?」
目をまん丸にして、あたしを「信じらんない」と見つめる恵美。
あたしだって信じらんないよ。
まさか、あたしと省にぃが付き合う事になって…
しかもキス…しちゃうなんて…。
「あれ?里沙。顔、真っ赤だよ。もしかして、思い出しちゃったとか?」
ニヤニヤ顔で思い出し笑いして「里沙ったら、エッチ」って、あたしの肩を突っつく恵美。
「ウッサイ!そんなんじゃ…ないもん」
恵美のバカ。余計に顔、真っ赤になるじゃない。