キミとの恋の課外授業
「俺ね、彼氏がいる女じゃないと興味がないんだよね」
「それ…どういう意味…?」
「あれ?理解できなかった?」
少し鼻で笑った高村くんは、あたしの腕をグイッと引き寄せると耳元で
「彼氏から彼女を奪う事が楽しいからに決まってんじゃん」
信じられない言葉をアッサリと口にした。
「信じられない…」
高村くんが…こんな人だったなんて…
「だから…あたしをここに連れてきたの?」
フツフツと湧き上がる怒りをこらえながら聞くと
「そう。キミには彼氏がいるから。おまけに相手は教室実習生。それに…」
あたしの顎をグイッと指であげると
「松田さんさ…最近可愛くなったから。俺の彼女にピッタリなんだよね」
最悪だよ…。こんな人を一年間も好きだったなんて…最悪だよ…。
悔しくて…何も気づかなくて高村くんを好きだった自分が馬鹿みたいで
悔し涙を頬をつたった…。