キミとの恋の課外授業
ハァ~…終わった…。
あたしは安心からか、足がガクガク震えて。そのまま床にペタリとしゃがみこんだ。
「大丈夫か?里沙」
省にぃが、慌てて駆け寄り、肩に手をのせた。
「うん。大丈夫。ちょっと、怖かっただけ…」
ホント…怖かった…。けど…
「ねぇ、省にぃ。大丈夫かな?高村くん…」
「なにが?」
「なにがって…あたし達の事…言ったりしないかな…」
もしも高村くんが言っちゃって…省にぃが先生になれなかったら、あたし…どうしたらいいか分からないよ…
「心配するな、俺は大丈夫だから」
ニカッと笑って、あたしの頭を鷲掴みにしてワシャワシャとする省にぃ。
「止めてよ!省にぃ!バカ!」
そう文句を言いながらも、あたしの心は、まだ不安でいっぱいだった。