海の果てに-君は海賊-
…1時間後。眠るヨクを無理矢理起こして、いざしゅっぱーつ!って、あれ?
リ「ね、ガリュウは?」
ヨ「知らねーよ、トイレじゃねぇの?」
寝起きのヨク。すんごく機嫌が悪い。寝癖を直せなかったのがそこまでゆるせないのだろうか。
ロ「ガリュウなら朝早くに出てったけど?」
…?!
リ「なんで?!」
ロ「さぁ?知らない」
…勝手にお婆さんのとこ行ってないよね…
うん、行ってない。そんな勝手なことするはずないよね、ガリュウが。
頭の中で出た考えをもみ消すように、思いっきり頭をふる。
ジ「…そんなにふるな、後から気持ち悪くなる」
ふっていたら、ジムに無理矢理止められた。両サイドからガシッと止められた。
リ「…あ、そうだよね」
…変な図だ。変な図に違いない。頭の中で今の光景を想像してなんとなく、吹き出してしまう。
ジ「…なんか、面白かったか?」
リ「ううん、別にそういうわけじゃないよ」
…つか、手離せよ
そう突っ込めば、ジムはわりぃ、と手を離し何事もなかったように歩き出したので私も慌ててついていった。