海の果てに-君は海賊-
そんなロクの言葉に俯くガリュウ。口から出るのは…謝罪の言葉…
では、なかった。
ガ「…聞けるかよ」
リ「は?」
ガ「あんな状態のテメェに聞けるかよ!少しでも手助けしてぇと思ったんだよ!」
リ「…なっ」
…逆ギレ。世間ではこの状態をそう言う。けれど、そんな言葉では片づけられない状況だ。
ガ「…もう、いいわ。お前がそう言うなら俺が悪いんじゃねぇの」
自暴自棄。まさにこの言葉が似合う今のガリュウ。なにも言えずにくすぶっていると、ガリュウは近くにあった壁を殴りつけそのまま去っていく。
止めようと、手を伸ばしてみても、その手はガリュウに届かず、空を抱いた。
リ「…ガリュウ」
…ガリュウのあんな、表情…初めて見た。
あんな…弱気な、
表情……