この青空の上で
「だって…
秀平が、隼人に焼きもち焼いて…

あたし、振られるかもしれないんだよ?」


「えっ…?」


そんなあたしの言葉に一番びっくりしたのか、俯いていた顔をざっとあげる隼人





「振られるって…

未来が秀平に?

まじで俺のせいなら秀平を説得して…


ほんとごめん…」


ズキッ

あたしは心がすごく痛んだ


隼人に謝ってほしかったんじゃない

ならあたしは今何をしてほしいんだろ


"振られる訳無いじゃん"

って言ってほしかったの?

慰めてほしかったの?



そんなんじゃない…
ただあたしは、誰かを責めて自分のしたことを肯定しようとしてるだけ



隼人は…なにも悪くない

秀平を説得って……隼人が秀平と気まずくなるのはいやだ



あたしがなんとかしなきゃ…だよね



「ねぇ未来、何があったのかはわからないけど、ほんとに隼人君のせいなの?」



「違う。
あたしのせいだよ…


ごめんね、隼人」

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