王子様とお姫様の秘密の決断
気が付けば濡れたままの髪のまま寝てしまっていた。

寒さを感じて目が覚めた頃には、クシャミを連発。

身震いをして部屋を出てリビングへと向う。

夜の十一時を回った所。

リビングに杉本が居るはずもなく、用意してあった夕食は手を付けられてはいない。

「食べてないんだ…」

せっかく用意してあったのに…

押し寄せてくる虚しさ。

出てくる溜息。
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