王子様とお姫様の秘密の決断
玄関の鍵を開けながら、何も羽織らずに来てしまった事に後悔しながらも、外へと降りて行く。

「逢いに来たよ」

そう言って、着ていたコートを脱ぎ、私に羽織らす。

「あの…」

「また君が風邪引いたら大変でしょ」

屈託のない笑顔。

この笑顔の下には何を隠しているの?

「少し出れる?」

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