明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

「行ってみる?」

「え?」

雨霧は驚いた顔をして返事をする。


「少しなら時間、構わないだろう?」


どうして俺は彼女を誘っているのだろう。

駅までの少しの時間が惜しくて。

もっと一緒にいたくてだから少しでもそう思ったから。



ただ、

もう少しだけ。



あと少しだけ一緒にいたい。



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