どこかで誰かが…
ゆっこはイラついていた。


親友と思っている佳菜子が、何も言ってこないこと…

そして、

彼氏である清瀬が、その親友を追って帰っていく後ろ姿をみながら、

「なんなのアレ…」

佳菜子に嫉妬する自分に気がつくのだった。



駅に着いた佳菜子は、やはり、大沢の家の方向へと歩いく。


こっそりと後をつけ、マンションの前まできて、

「おい。」

ようやく声をかける清瀬。


一瞬、驚いた顔をした佳菜子だったが、すぐに開き直ったように言った。


「…趣味悪いよ。」

「じゃないと、何も言わねーだろ?」

「…」

「まだ続いてたなんて、ビックリだよ。」

「あんなことのあった後だから、なんか、言いづらくって。」

「あんなこと?」

「大沢のせいで、あんたの立場が悪くなったから…」

「んなこと、どーでもいーよ!」

「!」

「おまえが、それで良いなら…隠すことないだろ。」

「…」

「そんなコソコソと…サワだって可哀想だ。」


言うだけ言って、清瀬は帰って行く。

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