どこかで誰かが…
次の日、
佳菜子は、ゆっこがよそよそしいことに気がついた。


朝の挨拶も、お弁当の時も、
その日のゆっこは、佳菜子と一度も目を合わせようとしない。


その帰りに、吉田が佳菜子を誘った時のこと…


「佳菜子!今日、お好み焼き食べて帰らない?」

「ん…今日は…」

「なんか最近、付き合い悪くない?どうしたの?」

「え、そんなことないでしょ?」

「なんかあった?バイトとか?」

「んー…」

「佳菜子には彼氏がいるんだよ!」

「え?」


ゆっこが突然言い放った言葉に、本人をはじめ、皆が驚かされた。


「うそ!そーなの!?」

「つーか、いつ彼氏なんかできたの!」

「え、えっと…」

するとさらに、

「できたも何も、続いてたんでしょ?!大沢くんと!」

「えー!そーなの!!」

「なんで言えないのか知らないけど、望月のコトは怪我する前に止めといた方が良いよ。」

「なんのこと?」

「ほら、本人同士が鈍感だったのが救いだったね。」

「そっかー。残念。」

そして

「…ゆっこちゃん…あの」

佳菜子の声は聞こえたはずなのに、

「報告は終わり!先、戻ってるね。」

「あ、待ってゆっこちゃん!」


さっさと教室を出て行く、ゆっこだった。

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