どこかで誰かが…
それから下校までの時間、
とてつもない孤独感に襲われる佳菜子だったが、

下校さえしてしまえば、今までも帰り道は一人だったし、
大沢の家に行けば“独り”ではなかった。


そういう意味で、佳菜子にとって大沢の存在は大きくなっていき、

その反面で、

独りでいることなど当たり前だった頃の、なんてことなかった高校生活も、
友達といる楽しさや、有難さを知ってしまった今となっては、
一人でいる時間が居たたまれなくなっていることも確信できた。


特にゆっこには、いつも相談に乗ってもらっいるわけで…

(どうしよう…大沢とのことを言わなかったから、ゆっこちゃん、気を悪くしたんだ…きちんと誤解を解かなきゃ…うん、そうだ、追い掛けなきゃ!)


佳菜子は慌てて、ゆっこを追い掛けた。


しかし、

ゆっこの隣には清瀬が居て…

既にバレているかもしれないが、大沢とのことを、自ら清瀬に話すことをためらい、
結局、引き返す佳菜子。


これが、ある勘違いを呼ぶことになるのだった。



「え?どーゆーこと?なんで言えないの?」

「堀口が言えるわけないだろ。」

「なんで?」

「…私達、セフレなんです。」

「!なっ!何言って…」

「…」

「え?…そーなの?」

「単純に、ヨリを戻したんなら、言えるだろうって話だよ。」

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