どこかで誰かが…
「…嘘。」

「ま、二人のことだから、どーでもいーけど。」

「…だから、佳菜子と話さないの?」

「は?」

「ショックなんだ。」

「…馬鹿じゃねーの。」

「馬鹿じゃないから分かるの!」

「何が分かるんだよ。」

「カズは気づいてないんだよ。」

「なにを?」

「目が、いつも佳菜子を探してる」

「?…なんだよ急に。」

「急じゃないよ!いつも感じてたことだもん。」

「はぁ?訳分かんね。」

「ホントだよ。」

「…」

「会話の中に、いつも佳菜子が出てくるし…」

「ふぅ……ごめん。」

「…謝られると、余計に惨めなんだけど…」

「じゃあ、どーしろっつーんだよ!」

「…なんでかな?あたしの好きになる人には、いつも佳菜子が付きまとう…」

「高木の時のことは知らんけど、俺と堀口が幼なじみだってことは、おまえだって知ってたじゃんか!」

「幼なじみってことはね!でも、ホントにそれだけ?!」

「…めんどくせ…」

「はぁ?なにそれ!佳菜子のことは心配するくせに、あたしのことはめんどくさい?!」

「めんどくせーだろ!おまえの友達だから堀口の話しすんだろーが!だいたい、なんで堀口に嫉妬してんだよ!」

「だって、佳菜子のことなら全部分かってるって感じなんだもん!」

「…」

< 181 / 433 >

この作品をシェア

pagetop