どこかで誰かが…
しかし、そこまでするゆっこに、違和感を覚える佳菜子は、

『もしかして、私のこと避けてる?』

家のそばからメールを送った。


もしそうなら、返事が無くて当然だ。


『ごめんね!私、何かしちゃったかな?いつもいつも鈍くて、本当にごめんなさい!でも、何をしたのか教えてくれないと、どうしたら良いのか分からないから、返事を下さい!待ってます。』


そしてそのメールから30分後、

ようやく諦め、帰っていくのだった。


ホームで鳴る着信音に慌てて反応するも、そこには大沢の名が表示されていて…

「…もしもし」

ゆっこからでは無かったことに、声のトーンが下がる。


「あれ?…今どこ?」

「あー、まだ学校のそば…ちょっと遅くなっちゃったの、ごめん。」


会う約束はせずに、
会えない日だけを教え合うのが、二人の決まりになっていた。


「来るだろ?」

「ん…」

「どうした?なんかあったか?」

「うん…あ、電車が来た。乗るね。」

「ああ、あとでな。」


学校での出来事は、他校に通う大沢に話すことはあまり無かった。

それどころか、

それほど会話もせずに、ベッドで寄り添っていることが、
最近、二人での過ごし方の定番になっていた。

< 188 / 433 >

この作品をシェア

pagetop