どこかで誰かが…
「そーかなぁ?」

「もー、何言ってんの!」

「別に、いーじゃないすか…過去なんて。」

「もちろん。ただ、昔の佳菜も含めて全部受け止めたくてさ。どんな友達がいて、何が好きで、どれが嫌いか…乗り越えてきた試練や悩みから、これからどーしたいのか理解もできるじゃん。」

「…なんか、凄いっすね。でも重くないっすか?」

「そ?」

「ちょっと、意外…」

「うん。今回、俺マジだから。」

(あれ?なんか…どさくさ紛れに…何?)

「ごめんねキヨスクン。お母さんと会った興奮状態から、まだ気持ちが切り替えられてなくて…なんか俺、利用するみたいで悪いんだけど、こんなこと普段、なかなか本人に直接言う機会がないからさぁ…」

「なるほど。…そーゆーことみたいだぞ、堀口。」

「え!あ、うん…」

「それから!俺、清瀬なんすけど。」

「あ…ごめん。半年ほど前から、俺の中ではキヨスクだったから、ついね。」

「半年前も清瀬です。」

「だろうね。じゃあ、この際だし和巳でいーか!」

「清瀬ですから!」

「ちなみに俺は、なんて呼んでくれてもいーよ!」

「…じゃあ、片桐で」

「呼び捨てかよ。」

「嘘ですよ…片桐くん。」

「あぁ。宜しく頼むよ。」

「分かりました。」

「そこは“こちらこそ”だろ。」

「僕は頼むこと無いんで。」

「…は、は、は、は。…面白いな〜和巳は。」

「…。」

< 265 / 433 >

この作品をシェア

pagetop