どこかで誰かが…
片桐とつきあうことになってから、佳菜子の行動範囲は広がった。


デートには必須である、キャラクターで有名な遊園地にしても…

「え!…行ったことないの?」

デートをしたことが無いと言う佳菜子に驚く片桐。


「家族や友達とは行ったことあるよ!」

「…あのさ、こんなこと聞きたくないけど、前の男とは、どんなデートしてたの?」

「だって、高校の時だからねぇ…お互い部活があったし、」

「それは俺も通った道だから分かってるつもりだけどぉ。…ほら、佳菜んちのそばの遊園地とか、」

「あ〜、中学の時に行った!」

「…そんなに長くつきあってたんだ?」

「その時は、グループ交際だったの。」

「うわ〜、俺、それは経験ないや。」

「そーだなぁ…街をぶらぶらしたり、映画観たり…だいたい家に行くことが多かったかなぁ。」

「…」


その時片桐は、

“時間がある時は、できるだけ外で会って、色んな所に連れて行ってやりたい”と、思ったのだ。


デートで定番のスポットはもちろん、

「私、クラブって行ったことないんだよね…」

「行ってみる?」


ひょんなことから訪れたクラブの帰り道…

「どうだった?」

「ん…私には、不釣り合いな場所だってことが分かった。」

「そう?」

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