どこかで誰かが…
スキーからの帰りは、高速から近い順に降ろしていくことになった。


まずは、高梨のマンションへと向かう途中…

「ゆっこちゃん、どうする?」

「あたし明日早くてね、今日は、このまま送ってもらっていい?」

「あぁ、いーよ。」

「ありがとう!」

「悪いね、片桐くん。」

「全然だいじょぶ。運転変わってもらって、マジ助かったし。」



高梨を降ろし、3人になったクルマは、次にゆっこの家へと向かった。


佳菜子が助手席に移り、ゆっこも、後部座席から前のに身を乗り出すようにして会話に参加している。

その時だった。

「なぁ、キヨスクはスキーやるんだろ?ゆっこちゃん一緒に行かなかったの?」


片桐の突然の質問に、

「え?!」

「ちょっと!何言ってんの?!」

「高梨くん降りたんだから大丈夫だろ?」

「そーゆーことじゃなくて、」

「前にさ、佳菜んちの帰りに偶然会ってさ、」

「大地くん!」

「いーよ佳菜子。で、なんか言ってた?」

「佳菜の元カレの話になって、」

「え?」

「そいつの気持ちについて何やら語ってたけど、あれって自分のことでもあんじゃねーかなぁって思って…」

「なに?」

「…元カノが幸せなら、今の彼氏を許すってさ。」

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