パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~
桜を取り囲むようにざわつき出すスタッフのどさくさに紛れて、奈桜はうつぶせになって後ろ向きに滑り台を滑り降りた。
「どういう事だ?」
奈桜はスタッフの影に隠れるように少しずつ桜とプロデューサーに近付いて行く。
逃げるより…やはり娘の事が心配なのが親。
「母さんは何してんだよ?…何で桜が1人でいるんだよ」
ぶつぶつ言いながらスタッフの背中から様子を伺う。
「ずっと探してた逸材にやっと出会えたよ。このPVにこの子を使う。至急、この子の親に了解を取ってくれ」
プロデューサーは満足気に話し、周りに色々と指示して行く。
「ちょっと……待てよ」
奈桜の体が凍り付く。
「どうだ?この子、あの七海にちょっと似てないか?」
プロデューサーは、桜を仕留めた獲物を見るような目で見る。
それはいやらしい金にまみれた目。
「あの、電撃休業宣言して行方不明の七海ですか?」
「どういう事だ?」
奈桜はスタッフの影に隠れるように少しずつ桜とプロデューサーに近付いて行く。
逃げるより…やはり娘の事が心配なのが親。
「母さんは何してんだよ?…何で桜が1人でいるんだよ」
ぶつぶつ言いながらスタッフの背中から様子を伺う。
「ずっと探してた逸材にやっと出会えたよ。このPVにこの子を使う。至急、この子の親に了解を取ってくれ」
プロデューサーは満足気に話し、周りに色々と指示して行く。
「ちょっと……待てよ」
奈桜の体が凍り付く。
「どうだ?この子、あの七海にちょっと似てないか?」
プロデューサーは、桜を仕留めた獲物を見るような目で見る。
それはいやらしい金にまみれた目。
「あの、電撃休業宣言して行方不明の七海ですか?」